QUESTION(SQ0109021)
追加データベース・ファイルの使用方法について
ANSWER
通常は大容量データベース向けです。ほとんどのデータベースでは、データベース・ファイルは 1 つだけで十分です。しかし、大容量データベースを使用していると、多くの場合、追加データベース・ファイルが必要になります。また、追加データベース・ファイルは、別々のファイルにある関連した情報をまとめる場合に便利なツールです。
データベースを作成すると、データベースにはデータベース・ファイルが 1 つ含まれます。この最初のデータベース・ファイルを「メイン・ファイル」と呼びます。デフォルトでは、すべてのデータベース・オブジェクトとすべてのデータがこのメイン・ファイルに配置されます。
各データベース・ファイルでのデータベース・ページの許容最大サイズは、256M です。たとえば、データベース・ページのサイズが 4KB のデータベース・ファイルが作成されると、そのファイルのサイズは1テラバイト(256M*4KB) まで増やすことができます。しかし実際には、ファイルが作成された物理ファイル・システムで許容される最大ファイル・サイズが、最大許容サイズに大きく影響します。
一般に使用されているファイル・システムの多くは、ファイル・サイズを最大2GB に制限していますが、NT ファイル・システムのように、データベース・ファイルを最大サイズまで利用できるものもあります。
Adaptive
Server Anywhere
データベースにおけるオブジェクトのサイズと数の制限について次の表に示します。実際には、コンピ ュータのメモリ、CPU、ディスク容量から受ける制限の方が厳しいのが普通です。
項目 |
制限 |
データベース・サイズ |
13 ファイル/データベース。1 ファイルに対する最大サイズは OS とファイル・システムが決定。 |
フィールドの大きさ |
2 GB |
ファイル・サイズ (FAT 12) |
16 MB |
ファイル・サイズ (FAT 16) |
2 GB |
ファイル・サイズ (FAT 32) |
4 GB |
ファイル・サイズ (NTFS、HP-UX 11.0 以降、Solaris 2.6 以降) |
256 GB (1K ページ用) 512 GB (2K ページ用) 1 TB (4K ページ用) |
ファイル・サイズ (その他のプラットフォームおよびファイル・システム) |
2 GB |
最大インデックス・エントリ・サイズ |
制限なし |
データベース数/サーバ |
255 |
カラム数/テーブル |
999 (4K ページを使用) |
インデックス数 |
テーブルごとのインデックスの最大数は、データベースのページ・サイズに基づいています。
- 4K 以下 2048 インデックス
- 8K 1024 インデックス
- 16K 512 インデックス
- 32K 256 インデックス
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ロー数/データベース |
ファイル・サイズにより制限 |
ロー数/テーブル |
ファイル・サイズにより制限 |
テーブル数/データベース |
2^32 - 1 (4294967295) |
参照されるテーブル数/トランザクション |
制限なし |
ローの大きさ |
ファイル・サイズにより制限 |
テーブルの大きさ |
最大ファイル・サイズ。テーブルのユーザ定義インデックスは、テーブルとは別に保存可能。 |
データベースにあるデータの量が最大ファイル・サイズを超える場合は、データを複数のデータベース・ファイルに分割する必要があります。同様に、関連オブジェクトをまとめる場合など、サイズ制限以外の理由で複数の DB 領域を作成する場合もあります。
■既存のデータベースの分割
既存のデータベース・オブジェクトを複数の DB 領域に分割する場合は、データベースをアンロードし、データベース再構築用に生成されたコマンド・ファイルを修正してください。これには、メイン・ファイルに配置しないテーブルごとに、IN 句を追加して DB 領域を指定します。
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