QUESTION(SQ0109022)
OLE DBについて
ANSWER
OLE DB は Microsoft から提供されているデータ・アクセス・モデルです。OLE DB は、Component Object Model (COM) インタフェースを使用します。ODBCと違って、OLE DB は、データ・ソースが SQL クエリ・プロセッサを使用することを仮定していません。
Adaptive Server Anywhere には ASAProv という「OLE DB プロバイダ」が入っています。このプロバイダは、Windows の現在のプラットフォーム、および OLE DB をサポートする将来のバージョンのWindows CE でも利用できます。
また、Microsoft OLE DB Provider for ODBC (MSDASQL) を使用すると、Adaptive Server Anywhere の ODBC ドライバで Adaptive Server Anywhere にアクセスすることもできます。
Adaptive Server Anywhere の OLE DB プロバイダを使用すると、いくつかの利点が得られます。
カーソルによる更新など、OLE DB/ODBC ブリッジを使用している場合には利用できない機能がいくつかあります。
Adaptive Server Anywhere の OLE DB プロバイダを使用する場合、配備に ODBC は必要ありません。
MSDASQL によって、OLE DB クライアントはどの ODBC ドライバでも動作しますが、各 ODBC ドライバが備えている機能のすべてを利用できるかどうかは、保証されていません。Adaptive Server Anywhere プロバイダを使用することによって、OLE DB プログラミング環境から Adaptive Server Anywhere のすべての機能を利用できます。
OLE DBがサポートするプラットフォーム
Adaptive Server Anywhere の OLE DB プロバイダは、OLE DB 2.5 以降で動作するように設計されています。Windows CE およびその後継プラットフォームに関しては、OLE DB プロバイダは ADOCE 3.0 以降で動作するように設計されています。
ADOCE は
Microsoft による Windows CE SDK の ADO で、Windows CE Toolkits
for Visual Basic 5.0、 Windows CE Toolkits for Visual
Basic 6.0 及びEmbedded Visual Basic
3.0で開発されるアプリケーションに、データベース機能を提供します。
-
Adaptive Server Anywhere はWindows CE
バージョン 2.11 をサポートします。
-
Windows CE バージョン 2.0 はサポートしていません。
-
Windows CE 2.11 には 3.0 よりも前のバージョンの
ADOCE 3.0 が入っています。
-
このバージョンの ADOCE は制限が多く、Adaptive Server
Anywhere の OLE DB ドライバはこれをサポートしていません。
|