QUESTION>(SQ0110023)
データベースファイルとは
ANSWER
Adaptive Server Anywhere データベースにあるすべての情報は、単一のデータベース・ファイルに格納されていて、1 台のマシンから別のマシンにコピーできます。複数のファイルでデータベースを構成することもできますが、非常に大きいデータベースでなければ通常は必要ありません。
内部的に、データベース・ファイルは複数のページ、すなわち一定サイズのディスク領域から構成されています。
データ・アクセス・レイヤは、1 度に 1
ページのデータの読み込みと書き込みをします。多くのページは、データベース・テーブルにあるデータを保持していますが、インデックス情報やデータベース内のデータの分散についての情報などを保持しているページもあります。
データベースがシャットダウンされるとき、データベース・ファイルには、データベースにある全データの完全かつ現行のコピーが保有されます。ただし、データベースが稼働している場合は、通常、データベース・ファイルは現行のものではありません。
データベース・ファイルに全データの完全かつ現行のコピーを確実に保有できるのは、「チェックポイント」が発生するときだけです。チェックポイント時には、データベース・キャッシュの全内容がディスクに書き出されます。
データベース・サーバは、次の条件下で、データベースに対するチェックポイントを実行します。
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データベースのシャットダウン操作の一部である場合
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最後にチェックポイントが行われてからの時間が、データベース・オプションの
CHECKPOINT_TIME を超えている場合
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リカバリ予想時間が、データベース・オプションの RECOVERY_TIME
を超えている場合
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データベース・サーバのアイドル状態が、ダーティ・ページをすべて書き込めるほどに長く続いている場合
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接続するときに CHECKPOINT 文を発行している場合
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データベース・サーバがトランザクション・ログなしで稼働していて、トランザクションがコミットされている場合
チェックポイントとチェックポイントの間には、データベース・ファイルと別のファイル(トランザクション・ログ) の両方が必要です。これらのファイルを使用して、コミットされたすべてのトランザクションの完全なコピーを保有できます。 |