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SQL Anywhere Javaツールの インテル Pentium 4での動作
Tips!
この資料では、P4 マシン上で Sybase Java Tools を実行する場合の問題を扱います。
インテル社は、Pentium 4プロセッサー・システム上でシマンテック社JITコンパイラ(JIT)ライブラリ・ファイルを使用したアプリケーションに関する問題を公開しました。
この問題についてのインテルからの通知は、以下のWEBページ上で公開されています。
http://www.intel.com/jp/support/processors/pentium4/issues.htm
http://www.java.sun.com のWEBページでサン・マイクロシステムズ社は、現在 Windows 版 J2SE v 1.2.2 を使用していて、J2SE v 1.2.2 ベースの Javaアプレットまたは Java アプリケーションを Pentium 4 システムで実行することを希望するユーザは、Windows 版 J2SE v 1.2.2_008 にアップグレードする必要があることを発表しました。
シマンテックのJITを含んでいるJ2SE v1.2.x for Windowsの以前のリリースは、Pentium 4システム上では動作しません。詳細情報は http://www.javasoft.com/products/jdk/1.2/jre/download-windows.html のWEBページを参照してください。
【1】現 象
SQL Anywhere JavaツールをPentium 4上で実行する場合、アプリケーションは起動時にプログラム・エラーメッセージを表示します。
Sybase Central Java Editionは次のエラーを表示します。
同様に、Interactive SQLは次のエラーを表示します。
【2】診 断
その問題がJITコンパイラに関連している可能性を確認するには
- コマンドプロンプト(DOSウィンドウ)を起動します。
- "dbisql -nojit"を入力します。
- Enterキーを押して実行します。
- Interactive SQLが正常に起動した場合、この現象はJITコンパイラの問題によって説明されます。起動されない場合は、登録されているサポートへお問合せ下さい。
【3】シマンテックJITコンパイラ・ライブラリのバージョンの確認
シマンテックJITコンパイラ・ライブラリのバージョンを確認するには
- Anywhere標準インストール環境では、以下のディレクトリでDLLファイル "symcjit.dll"を探します。
C:\Program Files\Sybase\Shared\Sun\jdk122\jre\bin
- DLLを選択し右クリックしてポップ・アップ・メニューの中のプロパティを選択します。
- [Version] タブを選択します。
バージョンが3.10.107で日付が4/18/2000の場合には、前述した現象が発生する可能性があります。たとえば、以下のダイアログは、Pentium 4上で問題が発生する可能性があるシマンテックJITコンパイラのバージョンを示しています。
【4】解決方法
解決方法は以下の2通りがあります。
- サン・マイクロシステムズ社は、http://www.java.sun.comページ上で、以下のWEBページで入手できるリリース版J2SE v 1.2.2_008 for Windows以降のバージョンを適用するように推奨しています。
http://www.javasoft.com/products/jdk/1.2/jre/download-windows.html
インストール先指定の際、J2SEの初期インストール先ではなく、以下のディレクトリーへインストールしてください。
C:\Program Files\Sybase\Shared\Sun\jdk122\jre
次に、インストールされたファイルsymcjit.dllが、シマンテックJITコンパイラ(JIT)ライブラリ・ファイルで日付が3/26/2001であることを確 認してください。
- SQL Anywhere Java ツールを起動する際、起動スイッチに必ず-nojitを加えてください。
このスイッチはJITコンパイラを使用せずに、SQL Anywhere Java ツールを起動します。
-nojitを使用した場合、若干、パフォーマンスへの影響があるかもしれません。
【5】他のプロセッサー上の類似した現象
ここに記述された現象がPentium 4以外のプロセッサー上で生じた場合は【サイベース技術サポート】へお問合せ下さい。
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