アイエニウェア・ソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:早川典之、以下 アイエニウェア)は、本日、住宅設備機器の保守・管理を行う株式会社INAXメンテナンス(本社:愛知県常滑市、代表取締役:亀山春雄、以下、INAXメンテナンス)が構築した、スマートフォン端末「hTc Z」で展開するカスタマーエンジニア向けモバイル・ソリューションに、アイエニウェアのRDBMSパッケージ「SQL Anywhere」が採用されたことを発表いたしました。
これまでのPDA端末での運用から、Windows Mobile 5.0を搭載したNTT ドコモのスマートフォン端末「hTc Z」を採用したシステムにリニューアルするにあたり、スマートフォン端末上で稼動するデータベースにアイエニウェアの軽量RDBMS「SQL Anywhere」を、また、SQL Anywhereと基幹データベース間の双方向同期に、RDBMSパッケージ「SQL Anywhere」に含まれる同期コンポーネント「Mobile Link(モバイルリンク)」を導入しました。これにより、開発工数をおよそ3分の1に削減し、システム変更にも柔軟に対応できる汎用性とデータの信頼性を兼ね備えたモバイル・ソリューションの構築を短期間で実現しました。
INAXメンテナンスの同ソリューションは、住宅設備機器の修理・メンテナンス業務を担当する同社のカスタマーエンジニア向けに開発されたモバイル・ソリューションです。修理センターの基幹データベースとカスタマーエンジニアが持つクライアント端末上のデータを同期させ、エンジニアの手配から修理依頼情報などの連絡、作業経過や終了報告、および売上計上までの一連のメンテナンス関連業務を作業現場で行い、お客様の修理依頼にスピーディーに対応しながら、かつエンジニアの作業効率の向上を目的に構築されました。
今回リニューアルされたソリューションでは、スマートフォンのより安定した通信環境をベースに、SQL AnywhereとMobile Linkの同期テクノロジの組み合わせによって、通信のオン/オフを問わず "いつでもどこでも""Always Available"な作業が可能になります。これにより、ユーザであるカスタマーエンジニアは、通信環境を意識する必要なくモバイル環境で業務を実行でき、カスタマーサービスの向上に成功しています。
Mobile Linkは、基幹データベースサーバとモバイル端末上のデータベース間で、情報を双方向に同期させるテクノロジです。基幹データベースには、アイエニウェアの高性能RDBMS「SQL Anywhere」はもちろん、Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2など、様々な他社製データベースを利用することが可能なため、既存リソースを有効に活用しながらシステムを開発することができます。また、携帯電話をはじめとするモバイルデバイス向けプラットフォームのWindows Mobile 5.0に対応し、注目の高まるスマートフォンを利用したモバイル・ソリューションの構築や移行を容易に実現します。
短期間でWindows Mobile向けソリューションへ移行 クライアント端末をPDAからスマートフォンに移行するにあたり、PDAのシステム時に利用していた同期ソフトがWindows Mobile 5.0に対応していないことが大きなネックとなっていました。特に、通信接続状態が不安定な環境でも正確にデータの同期が行われる安定性と、データベースやテーブル定義の変更等にも柔軟に対応できる汎用性を兼ね備えたシステムをゼロから開発するには、あまりにも膨大な開発工数が必要となります。極めて短期間でビジネスに求められるシステムを実現するために、INAXメンテナンスでは、Windows Mobile 5.0に対応して定義設定を行うだけでこれらの要件を満たす同期処理が容易に作成できること、そして他社製基幹データベースを含めた既存リソースを有効活用できる点を評価して、アイエニウェアの軽量RDBMS SQL Anywhereと、同期コンポーネントMobile Linkの組み合わせを採用しました。
また、開発工程の削減に加え、スマートフォン上で稼動するデータベースにSQL Anywhere を採用したことで、これまでPDA上で稼動していた他社製データベースで頻繁に発生していた、アプリケーション使用中のディスク容量の増加やデータベースの破壊などの問題も解決できました。
通信環境に左右されないシステムで、カスタマーサービスを向上 今回リニューアルされたスマートフォンによるモバイル・ソリューションでは、オンライン環境においては最新情報が自動的にアップデートされるため、お客様へのよりスピーディーな対応や、修理依頼から 終了報告までに要する日数の短縮を実現しました。また、PDAに比べて通信が容易で常に最新のデータを利用できることに加えて、オフライン環境でも修理報告などのデータの入力や閲覧ができ、通信可能時にその更新されたデータがサーバへ自動送信されます。通信環境に左右されないMobile Linkの優れた同期機能により、カスタマーエンジニアの業務を効率化し、その結果カスタマーサービス品質の向上を実現しました。
スマートフォンの実用化が進む昨今、保守・メンテナンス業界では、お客様からの修理依頼への対応に始まり、業務の経過や完了報告までのあらゆる業務過程におけるリードタイムの短縮化、また社外での多種多様な報告書類の手書き作成とその後の入力作業の煩雑さ削減など、業務の効率化を図り、かつカスタマーサービスの向上を実現するモバイル・ソリューションへのニーズが高まっています。
アイエニウェアは、ビジネスでのモバイル活用により業務の効率化を実現する、企業のモバイル・ソリューション導入を今後も支援してまいります。
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iAnywhere Solutions, Inc. について iAnywhereは、"ビジネスのフロントライン(ビジネスが発生する現場)"に成功をもたらすソフトウェア製品を提供しており、モバイル/組込みデータベース、モバイル管理/セキュリティ、モバイル・ミドルウェア/シンクロナイゼーション(同期)技術、Bluetooth/赤外線プロトコル技術において、世界市場をリードしています。SQL Anywhereや、Afaria、OneBridge、モバイル・インターネット・サービスのAvantGoなどによって実現されるiAnywhereの「Always Available」(いつでもどこでも、オフラインでもオンラインでも、常に情報へのアクセスが可能)な技術は、数千万台のモバイル機器、数百万人のモバイル・インターネット・サービスの会員、そして2万社を超える顧客やパートナー企業で利用されています。
● 米国アイエニウェア・ソリューションズ社 ホームページ: http://www.ianywhere.com/
アイエニウェア・ソリューションズ株式会社について アイエニウェア・ソリューションズ株式会社は、全世界のモバイル・データベース市場で70%以上のシェアを持つ米国iAnywhere Solutions, Inc.の日本法人として2003年2月に設立されました。 アプリケーションのパフォーマンス、信頼性、運用効率性の向上を実現する、軽量かつ堅牢なデータベース 「SQL Anywhere」のパッケージソフトや機器組み込みのためのOEM供給をはじめ、金融・ヘルスケア・流通・物流を中心とする各業界向けに通信環境やユーザのスキルに左右されない、柔軟なモバイル・エンタープライズ・ソリューションを提供しています。 最近では、トレーサビリティ、RFIDリーダー/プリンター/PLC、GPS/GIS、などの さまざまな「アンワイヤード・デバイス・ソリューション(Unwired Devices Solution)」を通じて、「Always Available」の実現に向けて事業を展開しています。
● アイエニウェア・ソリューションズ株式会社 ホームページ: http://www.ianywhere.jp/
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※Sybase、iAnywhere、 iAnywhere Solutions、SQL Anywhere、Afaria、OneBridge、AvantGoは、米国法人Sybase Inc.または米国法人 iAnywhere Solutions, Inc.の米国または日本における商標、登録商標またはサービスマークです。BluetoothはBluetooth SIGの商標またはサービスマークであり、iAnywhereはライセンスのもと使用しています。掲載された他の企業名、製品名は、各社の登録商標または商標です。 |