テストを容易にし、認識しないドライバに Mobile Link が対処法を適用できるようにするため、Mobile
Link の対処法は、マニュアルに記載されていない -hw コマンドライン・スイッチによって設定できるようになっています。このスイッチとそれに関連する対処法がマニュアルに記載されていないのは、むやみに対処法を使用するとデータ破損やソフトウェア・エラーが発生する可能性があるためです。
当社では、対処法の識別後に、関連する隠し対処法スイッチを将来バージョンの Mobile Link に自動的に適用させることができる点に注意してください。隠し対処法を直接使用した場合、新しいバージョンの Mobile Link サーバではそれらの対処法が不要になることがあります。隠しスイッチを新しい Mobile Link でも引き続き使用すると、問題が発生したりパフォーマンスが低下することがあります。
ドライバのテスト
当社では、Mobile Link での ODBC ドライバ・テストを 2種類行っています。
1 つは、同期機能を実行する回帰テストの包括的なスイートであり、MLR と呼ばれます。特定の MLR テストがいくつか失敗した場合は、失敗した機能に同期が依存していないかぎり、そのドライバを引き続き利用できます。たとえば、LONG BINARY データの同期に関する MLR テストだけが失敗した場合は、Mobile Link を使用して LONG BINARY データを同期していないのであれば、そのドライバを引き続き利用できます。
2 番目のタイプのテストは、MLB と呼ばれる高負荷テストです。このテストでは、同時に多数のクライアントが、マルチプロセッサ・コンピュータで実行されている Mobile Link サーバと同期しています。マルチプロセッサでの実行中には、複数の同時接続や高負荷のもとで一部のドライバに障害が発生することがわかっています。これらのケースでは、Mobile Link を (-zt 1 スイッチによって) シングル・プロセッサでの実行に制限したり、(-w 1 スイッチによって) 単一ワーカ・スレッドに制限することが必要になる場合があります。
推奨ドライバ
テストの結果として、Mobile Link サーバでは次の ODBC ドライバを使用することをおすすめします。特に説明がないかぎり、これらの推奨事項は Windows バージョンの Mobile Link に適用されます。