株式会社ビーイング
取締役 総務部 部長 兼 サポート部 部長 末広雅洋氏 |
「アイエニウェア製品は、当社の厳しい品質基準もクリアしました」 |
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●顧客の声が生んだ土木工事積算システムの決定版 |
建設業界の土木積算ソフト分野でトップシェアを誇る人気製品「Gaia(ガイア)」。開発元である株式会社ビーイングの代表取締役社長・津田能成氏は、航空自衛隊のレーダーオペレーターや洋菓子店のケーキ職人といった、ソフトウェア会社の社長としてはいささか異色の経歴の持ち主だ。幾多の経験から津田社長が到達した経営理念は「顧客第一主義」。Gaiaの開発も、飛び込みの営業先で「土木積算ソフトがほしい」という声を聞いたことがきっかけだった。当初は積算の知識すら十分でない状況で、日夜開発に取り組んだという。2年あまりの開発期間を経て発売されたGaiaは、その後も顧客の要望を反映して使い勝手を向上させる「毎日バージョンアップ」を繰り返して完成度を高めていった。
「当社では、製品の代金を頂くことを、お客様のお金を『お預かりする』ことと位置づけ、そのお金でお客様に必要な製品を開発してお返しする、と考えています」と末広氏。商品を提供し、その商品に対する顧客の声を聞き、さらに改良した新しい商品を提供する…顧客とのキャッチボールを通じて、会社自体も成長するという考え方だ。ここでは、開発とリサーチが等しく重要視されている。 |
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●厳しい品質基準を満たすアイエニウェアのテクノロジー |
最新版の「GaiaMX」は、すでにユーザーに高い評価を得ている操作性と各種積算機能に加え、新たにネットワーク機能とデータの一元管理機能を装備した新時代の積算システムだ。モバイル化や情報の共有化を実現し、積算業務から実行予算/原価管理へのデータ連動はもちろん、本格化するCALS/EC(公共事業支援統合情報システム)への対応も可能にする。ビーイングでは1996年以来、自社製品にアイエニウェアのテクノロジーを採用しており、最新のGaiaMXにも搭載されている。同社にはソフトウェアに対する厳しい品質基準があるが、アイエニウェアの製品はこうした基準ももちろんクリアしている。
製品をリリースすれば終わりではなく、顧客の声をリサーチしてさらなる機能強化を図る。こうした姿勢が、社員数名の時代もあった小さな会社が業界標準ともいえるソフトウェアを生み出し、急成長をとげた背景なのだ。一方、顧客第一の姿勢を貫く同社がアイエニウェアのテクノロジーを採用したことは、アイエニウェア製品の信頼性と使いやすさを裏付けるものといえるだろう。現在、同社の開発担当者とアイエニウェアとの間では緊密なコミュニケーションを保ちながら製品の開発や改良が続けられている。 |
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●幅広い製品とサービスで土木・建設業界をサポート |
ビーイングでは、CS(顧客満足)推進部を営業部門や開発部門と並ぶ社内の重要部門と位置づけており、インストラクターやサポーターの人数を増やし、各自のレベルを上げることを通じて、顧客に対する提案、指導、サポートなどに迅速に対応できる体制が整備されている。「ある意味では非常にアナログな体制ですが、ITを誰にでも使いこなせるようにするには、指導やサポートといった人間同士の関係が実は非常に大切なのです」という末広氏の説明は、IT社会における技術と人間との関係を示唆するものとして興味深い。
同社では現在、Gaiaシリーズのほかに、Gaiaシリーズとのデータ連携が可能な実行予算・原価管理システム「Charites(カリテス)」や、建設業における現場と本社の情報共有を簡単・安価に実現するネットワークサービス「現場DEネット」など、数多くの製品・サービスを提供して土木・建設分野で幅広い顧客の支持を集めている。今後は、入札から工事完了まで、あらゆる業務をトータルに管理できる総合的なサポートシステムの充実に力を入れる方針だ。ここでも、アイエニウェアのテクノロジーが生かされることだろう。 |