株式会社シグマソリューションズ
システム事業本部 企画第2部 企画第2課課長 古仲 厚史氏
システム事業本部 オープンシステム部 システム3課課長 田牧 学氏 |
「SQL Anywhereはチューニング不要な点が最大の魅力です」 |
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●服薬指導料をポイントに薬局経営をサポート |
厚生省(現厚生労働省)が2000年4月に定めた「服薬指導新算定方法」によって、薬局経営の大きな変革が進みつつある。新算定方法では「患者の同意に基づいて服薬指導を行い、報酬を受け取る」ことが明確化された。
株式会社シグマソリューションズは、従来からこうした考え方を提唱し、薬局支援のためのレセプトコンピュータシステムを開発してきた。2001年発売の「パナシア」は、後算定や2次元コード入力などの機能を備え、調剤薬局経営の効率化と法令遵守を両立する業界初のシステムとして注目されている。
ポイントとなるのは「服薬指導料」と呼ばれる費用だ。これは、医薬品の情報提供や飲み方の説明など、薬局から患者へのアドバイスの対価にあたる。従来は服薬指導料を事前に計上しておく「先算定」が一般的だったが、最近では患者と対面し、指導の要否を判断してから計上する「後算定」が主流になりつつある。こうした動きにいち早く対応したのが「パナシア」なのだ。 |
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●設定が容易でチューニング不要のSQL Anywhere |
シグマソリューションズでは、患者の氏名や生年月日などのほか、2次元コードによる処方せん情報や、それに基づく調剤内訳や服薬指導の内容などの情報を保存するデータベースとして、アイエニウェアの「SQL Anywhere」を採用した。
SQL Anywhere採用のポイントを、古仲氏は「他社データベースとも比較検討しましたが、SQL Anywhereは設定が容易で、チューニングの手間が不要な点が最大の魅力でした」と語る。オラクルやマイクロソフトの製品は設定が非常に複雑で、開発にも時間がかかるのに対し、SQL Anywhereはインストールするだけで使える感覚だったという。また、他社製品は稼働後の設定変更に大変な手間と時間がかかるが、SQL Anywhereはデータの蓄積が進んだ後はほとんどメンテナンスが不要な点も魅力だった。
拡張性や信頼性についても、膨大なデータベースを使ったトライアルや、データベースの更新中に電源を落とすなどの過酷なテストを繰り返し行い、時間をかけて検証を行った。その結果は、SQL Anywhereの信頼性を裏付けるのに十分なものだったという。
さらに、価格面のメリットも見逃せなかった。クライアント/サーバシステムで比較すると、何と他社製品の数分の一という数字が算出されたのだ。「大規模なシステムになるほど、価格差が広がることが分かりました」。 |
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●データベースを意識させないから使い勝手がいい |
「パナシア」の場合、データベースはOEM供給されている。つまり「パナシア」というアプリケーションの中にあらかじめデータベースが組み込まれており、エンドユーザーはSQL Anywhereの存在を意識することなく利用できるのだ。こうした使い勝手のよさも、オラクルやマイクロソフトにはないSQL Anywhereの特長の一つといえる。「エンドユーザーがデータベースを意識せずにすむということは、日常の使い勝手の上で非常に大きな意味があるのです」と田牧氏。常にユーザーにとって最良のシステムを目指すシグマソリューションズの姿勢が表れた言葉だ。
同社の地元・秋田県は、医薬分業率が72%にもおよぶ先進地だ。しかし全国的に見ると医薬分業率10%程度の県もあるなど、依然として地域格差は残る。現在、全国に約45,000店ある保険調剤薬局のうち、電算化されているのは約3万店といわれ、今後も薬局向けシステムのシェア争いは激化すると見られている。こうした状況をふまえて、同社では数店舗以上の調剤チェーン店で各店舗が本部とのデータの同期を取れるシステムや、モバイル対応のシステムなども開発中だ。未来に向けた展開は、アイエニウェアとの堅調な協力関係を基盤とする万全の体制で進められている。 |
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